林原美術館【東蔵】 耐震補強工事/岡山市
【After】外観

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林原美術館【東蔵】 耐震補強工事/岡山市

【Before】一階部分
【Before】一階部分

リノベーションのポイント

  • 美術館敷地の登録有形文化財の蔵の古民家総合鑑定による耐震工事

  • 元々美術品が入った蔵を展示室と講演会会場として利用

  • 蔵本来の室内の床の補強や土壁・梁を残しながらの改装

事例情報

エリア
岡山県岡山市
構造
伝統構法

事例の紹介

岡山市の歴史的建造物・林原美術館 東蔵にて、耐震補強工事を行いました。

江戸期に建てられた土蔵は、美術館の貴重な収蔵品を守る役割を担ってきました。今回の工事では、古民家再生総合調査を実施し、建物の状態を正確に把握した上で、伝統的意匠を損なわずに現代の耐震性能を付加することを目指しました。

東蔵は厚い土壁と木組みで構成されており、長年の風雪に耐えてきましたが、大規模地震への備えが課題でした。なんば建築工房では、古民家再生で培った知識と技術をもとに、最適な補強計画を策定。外観の趣をそのままに、安全性を高める工事を行いました。

工事中に行う「中間耐震診断」では、計画した補強効果がきちんと出ているか確認を行います。
現代の在来工法と違い、伝統構法で建てられた古民家は「柔構造」と呼ばれ、揺れを“いなす”ことで耐えるという特性を持っています。
だからこそ、耐力壁だけでなく、制震ダンパーとの組み合わせなど、現代技術とのハイブリッド設計が必要となります。
構造のクセを見極め、補強計画を立てる。
この地道な工程こそが、安心して住み続けられる古民家再生の要になります。

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